第78話 幸福論また、たいそうなタイトルですが、たいした事はありません。ただ、みんなが目指す共通のことですね。これに異論は無いと思います。仕事するのも、お金を稼ぐのも、家を買うのも、高級車を買うのも、究極的には同じです。いかに充実した人生をおくるかがその目的です。ヨットを買うのも同じです。でもヨットを買った時に満足してしまった。でも、その満足は瞬間でしかない。本当はその先にもっと充実した感覚が待っているんですよ。ヨットに乗って、気持ち良いな、さわやかだ、なんて事は誰でも思うこと、この先の緊張と緩和を楽しむ意思をもって、もっと乗ると、気持ち良いとか、さわやかとか、そんな次元を超えた感覚がきっと味わえます。その前でとどまらないで頂きたい。 そしていつも言うように、その為には遠くへ行く必要など無いという事です。ヨットも今あるヨットでも良い。ピクニック気分で出るのも良いですが、スポーツをしに行くような感覚ももってください。 幸福とは感覚です。物がこれだけあふれたにもかかわらず、幸福感を持っている人は少ない。それは政府のせいでも、他人のせいでもない。自分でそういうのを求めなかったというだけなのではないでしょうか。これではいつまで経っても、永久に幸福感はやってこない。何をしても幸福感を味わえないから、また、違う事をしようとする。それでも結果は同じ。自分の意思の問題ではないでしょうか。 セーリングが幸福感の全てをもたらすとは言いませんが、少なくとも、何とも表現しようの無い充実感なような、エキサイティングな、感覚がわきます。時には無心になる事もあります。 物は手段、感覚こそが目的 |